【旧ソ連の吹奏楽】オペラ=バレエ「ムラーダ」より貴族たちの行列

オーケストレーションでも定評のあるニコライ=リムスキー・コルサコフによるオペラ=バレエ。この中でも、今回紹介する「貴族たちの行列」(訳によっては貴族たちの行進)は特に有名で、吹奏楽に編曲され、単独で演奏される機会も多い。V.Runovの編曲によるこちらの演奏は、オーケストラの原曲のイメージを損なわないよう意識し、威風堂々とした様はタイトルそのものを彷彿とさせ、伝統美を重んじた素晴らしいものとなっている。ちなみに、この吹奏楽版への編曲の正反対に位置するのが、日本の作曲・編曲家:鈴木英史(えいじ)氏による編曲である。彼は原曲を忠実に再現することにはあまり重点を置かず、むしろ吹奏楽の更なる可能性を探りながら、音楽そのものを心地よく聴けることに心血を注いでいるように感じられる。今回は相対するベクトルを比較してもらうため、それぞれのYouTube動画を用意した。上がわたしの推薦する旧ソ連の実直な演奏、下が華麗な鈴木英史ワールドである。立ち位置が違うとここまで響きが異なるその差をみなさんには楽しんでもらいたい。


旧ソ連の伝統的な編曲版



日本の作曲家・鈴木英史氏による編曲版


動画の詳しい説明は下記URLをクリックしてお読みください。

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 https://youtu.be/4tza8yHgN20