【吹奏楽】チャイコフスキー:弦楽セレナーデより「エレジー」
チャイコフスキーの名作を吹奏楽で再現。演奏は東京都豊島区立千早(ちはや)小学校吹奏楽部。TBSこども音楽コンクール(1976年当時、小学生が技術や音楽性を競えるコンクールはこれしかなかった)に出場するも、先生のスパルタ指導で地区大会から上位大会に進出するごとに部員数が激減、毎回演奏曲を変えざるを得ない状況の中、最後に残った19名のこの演奏で文部大臣奨励賞(全国で一番)の栄冠を授かることになった。弦楽器のための原曲から現在の楽器編成への編曲と同時進行に音合わせをしている段階での出場であること、また演奏の最後に「キッ」とリードミスをしてしまう残念な結末に、日本一に選ばれた栄誉にもまったく喜ばず、先生はただただ悔やんでいたという無念さの残る演奏。しかし、聴けばわかるが、小学3年から6年までの子どもが、専門教育も受けずに心に響く演奏をしていることには、驚きの念を禁じ得ない。
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